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配位アーキテクチャー

機能性多核錯体の精密合成は配位化学分野の挑戦の1つです。多核錯体の物性は緻密な相互作用(隣接金属イオン間の磁気的・電子的相互作用)に基づきますが、多核錯体の幾何構造を論理的に制御することは極めて困難となっています。その為、多核錯体の物性は偶然得られた分子構造に基づく予想できない物理的性質を反映することになります。 当研究室では、配位化学の手法をもちい、設計性を取り入れた配位子を使うことで、秩序だった金属イオンの配列をもつ多核錯体システムの構築を行っています。このような錯体分子材料の合成・物性研究は、異種金属錯体および混合原子価多核錯体における構造と物性の複雑な関係を調べるための基盤となるものであり、優れた機能や新しい物性の発見につながるものです。



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