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機能性酸化物クラスター

金属酸化物材料(電気伝導体や磁気抵抗材料、および強誘電体など)はバンド構造に基づいた電子物性をもっています。これに対して、分子性化合物の電子状態は、金属イオン間の電子・軌道間相互作用や金属イオンの酸化還元によって制御できる特徴をもちます。したがって、電子(酸化)状態を自在に変えることで、物性に摂動を与えることが可能な金属酸化物クラスターを合成することは合成無機化学の1つの目的であるといえます。

当研究室では電子状態をスイッチングできる酸化物イオン架橋多核金属錯体を開発しています。このシステムを拡張し、さらなる機能性酸化物クラスターの創製を目的とし、MoやWなどを基盤とするポリオキソメタレートの柔軟な電子状態を利用した反応性や機能性に関して研究しています。



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