研究概要

炭素骨格でできたシクロブタジエンジアニオンは6π電子系芳香族分子です。環を構成する4つの炭素原子を全てケイ素あるいはゲルマニウムで置き換えた化合物を合成しました。NMR, X線結晶構造解析、理論計算などの結果、非芳香族分子であることが分かりました。4員環は平面ではなく折れ曲がった構造をしています。
  • Cyclobutadiene Dianions Consisting of Heavier Group 14 Elements: Synthesis and Characterization.
    V. Ya. Lee, K. Takanashi, T. Matsuno, M. Ichinohe, and A.Sekiguchi, J. Am. Chem. Soc., 2004, 126, 4758-4759. [LINK]

テトラシラシクロブタジエンコバルト錯体の結晶構造

研究概要
Cp環に代表される環状π配位子は遷移金属錯体の合成によく使われます。炭素原子を高周期元素で置き換えるとどのような影響が見られるのか大変興味が持たれるところですが、合成が難しく、一部を高周期元素で置換した化合物が数例知られているに過ぎませんでした。全てケイ素原子からなる環状π配位子としてはこれが最初の例です。これはコバルトアニオン性錯体です。 遷移金属に配位すると4員環は平面構造になります。
  • Cyclobutadiene Dianions Consisting of Heavier Group 14 Elements: Synthesis and Characterization.
    V. Ya. Lee, K. Takanashi, T. Matsuno, M. Ichinohe, and A.Sekiguchi, J. Am. Chem. Soc., 2004, 126, 4758-4759. [LINK]
テトラシラシクロブタジエン鉄錯体

研究概要
これはFe錯体です。IRスペクトルおよびX線結晶構造解析より、テトラシラシクロブタジエンは 炭素シクロブタジエン配位子に比べて、πドナー性の強い配位子だと分かりました。
  • A (Tetrasilacyclobutadiene)tricarbonyliron complex [hapt4-(tBu2MeSi)4Si4]Fe(CO)3: The Silicon Cousin of Pettit (Cyclobutadiene)tricarbonyliron complex (hapt4-H4C4)Fe(CO)3.
    K. Takanashi, V. Ya. Lee, M. Ichinohe, and A.Sekiguchi, Angew. Chem. Int. Ed.,  200645, 3269-3272. [LINK]
テトラシラブタジエンコバルトサンドウィッチ型錯体

研究概要

テトラシラシクロブタジエンとCp環に挟まれたコバルトのサンドウィッチ型錯体です。European Journal of Inorganic Chemistry の表紙に掲載されました。
  • 5-Cyclopentadienyl)(η4-tetrasila- and η4-trisilagermacyclobutadiene)cobalt: Sandwich Complexes Featuring Heavy Cyclobutadiene Ligands.
    K. Takanashi, V. Ya. Lee, M. Ichinohe, A. Sekiguchi, Eur. J. Inorg. Chem., 2007,5471-5474. [LINK]
    This paper was selected as a cover picture of European Journal of Inorganic Chemistry, No. 35, 2nd December Issue.
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研究概要(テキスト)

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