研究室の一年間

概要

4年生の視点から,研究室に入った後,どんなふうに過ごすのかを載せています。ただし,このページは,4年生になったつもりで,教員(助教)が記載しています。だから,こう取り組んでほしいとかも載せています。実際には,研究室紹介の際に学生本人に聞いてみるとよいでしょう。M1やM2視点のものも載せたいなと思っています。

4月-5月

新歓
・簡単な自己紹介のあと,自分のデスクをもらいます
・学内共通機器や研究室の薬品管理ソフトなど色々なものの利用登録をします
・歓迎会代わりの昼食会を例年行っています

初めての週報や研究報告への参加
・最初は発表はありませんが,先輩が話している内容が全く分からず,不安になります
・質問したくても,何を質問していいか分からなくて困ります

論文の回し読み(振動SFG分光と時間分解赤外分光)
・4年生と助教だけの少人数で論文を読む会がスタートします
・非線形分光法についての基礎知識をつけることが目的です
・5月下旬まで一週間に1-2回のペースで行います
・分光法の原理を学ぶには,前提となる知識が多く必要なため,敷居が高いです
(例えば,解析力学,電磁気学,量子力学の基礎知識が必要)
・この先,主に用いることになる分光法の原理を自分で学ぶのに十分な知識を身に着けます
・少人数なので,全体のゼミよりは,質問しやすいはずです
・これまで聞いたことない用語や概念がたくさんでてきます
・脱線して,レーザーの原理なども学びます

解析ソフトやプログラムの基礎の勉強
・Igorという解析ソフトの使い方を学びます
・この時点では,何で学ばされているのか分からないかもしれないです
・ですが,身に着けておくとこのあととても役に立ちます

どんな実験テーマでも共通で用いうる実験装置に一通り触れる
・紫外可視吸収分光装置,LB膜作製装置,フーリエ変換赤外分光装置などの装置の使い方を学びます
・分光実験の基本である波数較正について,実践して学びます

研究テーマの決定(5月下旬-6月上旬)
・どの分光法を主力として用いるか,何を対象に研究するか,各自の研究テーマが決まります
・ここからは,それぞれが,主力とする分光法の原理や装置の取り扱いに習熟しはじめます
・研究対象についても各自が専門知識を身に着けはじめます
・石橋研では,使っている分光法で研究テーマが呼ばれることが多いです
・例えば,振動SFGチーム,全反射Ramanチーム,時間分解赤外チームのような感じです。

6月-7月

研究を立ち上げ
・教員や同じチームの先輩に助けてもらいながら,一人で実験できるよう修行します
・背景についても身に着けることをはじめます

初めての研究報告(7月上旬)
・一か月ほど研究を進めて,どんなことをしようとして,それに向けて何に取り組んだかを発表します。

院試勉強休み
・微妙なことにならないようにしっかり勉強しましょう
・勉強会も必要に応じて開くことがあります
・院試を受けない学生は休みません,研究を一気に進めるチャンスです

8月-9月

院試本番
・緊張感を持って臨みましょう。

院試打ち上げ
・大いに楽しめるよう頑張りましょう

研究再開
・院試勉強休みで研究から離れてしまうので,院試前に行ったことを復習しながら再開します

学会発表練習を聞く
・9月は学会シーズンです。先輩の発表練習を聞きます。
・このぐらいから同じチームの先輩の研究内容は,少しずつついていけるようになります。
・先輩が指摘されたことは学び取り,次年度に自分は指摘されないようにしましょう。

10月-

本格的に研究開始
・研究を進めていきます。
・各自が用いる装置については,しっかり原理を理解します。
・同級生でも自分が知らない知識をたくさん身に着けてきます。
・ですが,同じ研究室の同級生の研究内容は分かるよう努力しましょう
・ゼミの担当のローテーションにも組まれます。
・分かりやすい発表をできる能力(プレゼンテーション能力)を鍛えましょう
・当初とは予想外の結果で,方針を変えることも多くあります
・柔軟に対応できる力を身につけましょう

だいたいこんな状況で,3年生の研究室訪問があります。後輩にかっこいいところを見せましょう。

1月以降の流れは,M1から見た研究室の一年間にて,記載するかも??