
完全結晶から等方性液体を経て理想気体へ至る物質のエントロピー獲得の過程の理解にとって,結晶中の分子運動とそれによる種々の相転移現象の解明は欠かせません.
これまでの研究の蓄積によって,球状分子の配向自由度の「融解」による柔粘性結晶相の出現(C60が最も有名)や棒状分子の位置自由度の「融解」による液晶相の出現についての基本的理解は確立され,一方で,高分子融体は紐の集まりとして扱ってしまうことができることがわかっています.
当研究室では,この間を埋めるべく,分子内自由度があらわに顔を出す物性に注目して研究を進めています.
齋藤研究室では、固体から液体までの様々な分子集合体を対象とし、凝集構造の発現機構とその物性について研究を行っています。
とくに熱力学・統計力学的な視点を重要視して研究を進めています。
具体的には以下のようなテーマで現在研究を行っています。
□ 設備・装置